第2309号「商店街」の復活を願う
2026.06.15
 わが新聞社は、大阪・北区の天神橋にあり、事務所近くを堂島川が流れ、3分ほど歩くと大阪天満宮がある。そして日本一長いと言われる天神橋筋商店街の南の起点にあたる場所でもある。この商店街には日々お世話になっている。ありとあらゆる店があり、飲食も含め暮らしに必要な物は何でも揃う。
 そんな商店街だが、近年はスーパーやショッピングモールに押され、どんどんお客が減っているという。商都と言われるだけあって、大阪府内には、なんと950以上の商店街があり、大阪三大商店街モとして知られる千林商店街・天神橋筋商店街・駒川商店街といった有名な商店街はもちろん、それ以外にも地元の人たちに愛される魅力あふれる商店街がたくさん存在する。そして、日本全国には13、000もの商店街があると言われている。
 そんな中、天神橋筋商店街は、南の天神橋を起点として北は天神橋筋七丁目まで伸びる、全長約2・6㎞の商店街。長さは日本一といわれ、歩くには大人の足で40分かかる。北の商店街入口上部には、お迎え人形が飾られており、アーケードへ一歩踏み入れると、昔ながらの大衆食堂、惣菜屋、刀鍛冶の刃物屋、明治元年創業のお茶屋、豆腐、コロッケ、陶器、着物に至るまで、およそ800店舗が連なっている。
 もともと天神橋筋商店街は、大阪天満宮の門前町として発展してきた商店街で、大阪三大市場の一つの天満青物市場も近くにあったことから、庶民の盛り場として、長年にわたり大阪きっての賑わいを見せてきた。
 江戸時代、二丁目にある学問の神様・菅原道真を祀る「大阪天満宮」の門前町として栄えたのが始まりで、明治時代に入ってからは、現在のような商店街として発展してきた。六丁目にある「住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」では、江戸時代から明治・大正・昭和のこの町の様子が再現されている。毎年7月24・25日の「天神祭」には、地元の神輿などがここを練り歩き、露店や見世物などで活気に溢れる街となる。
 数年前の調査だが、中小企業庁によると、商店街の現状を「衰退」としたのが約67%で、「繁栄」と回答しているのが5%にも満たなかったという。
中でも、大型店の進出が、中心商店街の衰退を加速させ、「経営者の高齢化による後継者問題」「店舗等の老朽化」「集客力が高い・話題性のある店舗・業種が少ない」「商圏人口の減少」「空き店舗の増加」が衰退の理由として挙げられている。心の通う買い物ができる商店街の復活を心から願う。
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