第2254号 気付けば 近所の本屋さんが消えている
2024.03.15
毎日の通勤は地下鉄を利用している。その車内では、座ることができれば、新聞か雑誌、文庫本を読む。周りを見渡すと、寝ている人および年金生活者と思しき老人以外は、ほぼ全員スマホを弄っている。一般人が、一刻を争う連絡事項があろう筈もなく、通信に使っているのか、何らかの情報収集か、ゲームに興じているのかは知らないが、小さな機械に心を奪われ、車内はピコピコ、ツーツーに充ちた空間となっている。気付かぬ間に、そんな大変な国になってしまっているのだ。その光景たるや、まさに遠い昔、評論家の大宅壮一氏が唱えた「一億総白痴化」の様相を呈している。
その一方で、新聞や書物に目を通している人は激減している。国民の「活字離れ」が止まらない。
同時に「街の本屋さん」が全国で急速に姿を消している。1980年代には2万5000店を超えていたが、今や3分の1にまで減少し、最近20年間に限れば半減した。書店が1店もない市区町村は4分の1にものぼるという。自分の住んでる町に本屋が無いということは、車がない人にとっては、電車かバスを使わなければ一冊の本も手に入らないという事態が起きているのだ。1980年代には2万5000店を超えていた書店が、今やその数3分の1にまで減少し、最近20年間に限れば半減してしまった。
ふと気がついたら、近所の本屋さんが消えていたという経験がある人も少なくないのである。こんなことに立ち至ってしまったのは、読書習慣の減退による本離れ、ネット書店の伸長、電子書籍の普及、過疎化・少子化の進行など、さまざまな要因が複合的に絡み合って、書店を取り巻く環境が激変し、廃業に追い込まれるケースが続出しているからだ。読者と直接つながっている書店は、ますます存在感を失い、瀕死の危機に直面している。今や書店は「絶滅危惧種」の感さえあると指摘されている。
当然のことながら、紙書籍の市場はこの3年間で7%もダウンし、1兆2000億円規模に縮小している。1998年に約2万2000軒あった書店は、毎年3〜5%のペースで減少し、2021年には約1万1000件と22年間で半減した。この数字は、ピーク時と比べると半分以下の水準である。
このように、書店数は年々縮小傾向にあり、20年前の6割程度まで減少している。週刊誌や月刊誌の販売が芳しくなく、コミックも電子出版への代替から中小書店の経営を圧迫した。一方、大手書店は好調に推移し、中小書店と明暗を分ける状況にある。最近では無人書店など新たな形態の書店も登場してきている。
その一方で、新聞や書物に目を通している人は激減している。国民の「活字離れ」が止まらない。
同時に「街の本屋さん」が全国で急速に姿を消している。1980年代には2万5000店を超えていたが、今や3分の1にまで減少し、最近20年間に限れば半減した。書店が1店もない市区町村は4分の1にものぼるという。自分の住んでる町に本屋が無いということは、車がない人にとっては、電車かバスを使わなければ一冊の本も手に入らないという事態が起きているのだ。1980年代には2万5000店を超えていた書店が、今やその数3分の1にまで減少し、最近20年間に限れば半減してしまった。
ふと気がついたら、近所の本屋さんが消えていたという経験がある人も少なくないのである。こんなことに立ち至ってしまったのは、読書習慣の減退による本離れ、ネット書店の伸長、電子書籍の普及、過疎化・少子化の進行など、さまざまな要因が複合的に絡み合って、書店を取り巻く環境が激変し、廃業に追い込まれるケースが続出しているからだ。読者と直接つながっている書店は、ますます存在感を失い、瀕死の危機に直面している。今や書店は「絶滅危惧種」の感さえあると指摘されている。
当然のことながら、紙書籍の市場はこの3年間で7%もダウンし、1兆2000億円規模に縮小している。1998年に約2万2000軒あった書店は、毎年3〜5%のペースで減少し、2021年には約1万1000件と22年間で半減した。この数字は、ピーク時と比べると半分以下の水準である。
このように、書店数は年々縮小傾向にあり、20年前の6割程度まで減少している。週刊誌や月刊誌の販売が芳しくなく、コミックも電子出版への代替から中小書店の経営を圧迫した。一方、大手書店は好調に推移し、中小書店と明暗を分ける状況にある。最近では無人書店など新たな形態の書店も登場してきている。
第2254号 そこまでやってきた「女性活躍の時代」
2024.03.01
今年も早いもので、もうすぐ3月を迎える。大阪天満宮の梅もほぼ咲きそろい、可憐な花びらが風にそよいでいる。その風情は、春が近いことを知らせてくれているようでもある。しかし、見た目の可憐さとは逆に、梅の枝は一直線にどこまでも伸び、道を塞ぐ。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とはよく言ったもので、銀杏(いちょう)の木と同様、原始に近い生命力に溢れた木なのだ。
さて、そんな2024年、昨年は新型コロナウィルスが収束し、世界経済、日本経済の両方で回復が見られた。しかし、消費者側に立つと国際的な原材料価格の上昇や円安の影響によって家計は大きな影響をうけており、中でも日常の必需品の価格上昇は、とくに女性の支出パターンに変化をもたらしている。コロナ禍で経験した健康への意識の高まりと同時に、価格に対するシビアさも同時に兼ね備えた、今を生きる消費者は「実」がとれる商品をよりお得に買うことに知恵を絞り、情報収集にも余念がない。また、一段と働く女性が増え、男女ともに育児家事に参加する社会になりつつある。とはいえ、女性の家事育児負担度は大きく、結婚出産育児という人生コース選択への躊躇や、選択した場合の妊活や子育て環境からの職場変更や自分にとっての働き方改革を推し進める女性が増加している。
そんな中、女性に特化して研究を続ける「女性インサイト総研」では、女性をめぐる2024年の消費トレンドは、3つのS「節約(Savings)・安心(Safety)・安全(Security)」が選択ポイントとしている。経済が回復したとはいえ、消費者を取り巻く環境は生活しずらい状況へと向かっている。少しでも安く、しかし安心で、かつ安全であるモノやコトをしっかり目利きして選ぶシビアさは、2023年以上に強まっていく。そんな環境の中で心が病みそうになる状況を回避するために、外に出て、わくわく感を体験することを意識的に行うことを好んで行動する人も増えた。
また、「自分の体は自分で守る・自分の家族も私が守る」という意識もコロナ禍以降、どんどん常態化しており、日常習慣がウェルネスであり、何を食べるか、選ぶかも自分の選択が自分の体を創ることを自覚した消費者へと変わっていくものと見られている。過去、女性の時代の到来といわれた時期もあったが、そんな声をよそに、現実にはますます男性中心の社会が形成されつつある。この現象を払拭し、あらゆる分野における女性の活躍が期待されれる。その端緒につく年となってほしいものだ。
さて、そんな2024年、昨年は新型コロナウィルスが収束し、世界経済、日本経済の両方で回復が見られた。しかし、消費者側に立つと国際的な原材料価格の上昇や円安の影響によって家計は大きな影響をうけており、中でも日常の必需品の価格上昇は、とくに女性の支出パターンに変化をもたらしている。コロナ禍で経験した健康への意識の高まりと同時に、価格に対するシビアさも同時に兼ね備えた、今を生きる消費者は「実」がとれる商品をよりお得に買うことに知恵を絞り、情報収集にも余念がない。また、一段と働く女性が増え、男女ともに育児家事に参加する社会になりつつある。とはいえ、女性の家事育児負担度は大きく、結婚出産育児という人生コース選択への躊躇や、選択した場合の妊活や子育て環境からの職場変更や自分にとっての働き方改革を推し進める女性が増加している。
そんな中、女性に特化して研究を続ける「女性インサイト総研」では、女性をめぐる2024年の消費トレンドは、3つのS「節約(Savings)・安心(Safety)・安全(Security)」が選択ポイントとしている。経済が回復したとはいえ、消費者を取り巻く環境は生活しずらい状況へと向かっている。少しでも安く、しかし安心で、かつ安全であるモノやコトをしっかり目利きして選ぶシビアさは、2023年以上に強まっていく。そんな環境の中で心が病みそうになる状況を回避するために、外に出て、わくわく感を体験することを意識的に行うことを好んで行動する人も増えた。
また、「自分の体は自分で守る・自分の家族も私が守る」という意識もコロナ禍以降、どんどん常態化しており、日常習慣がウェルネスであり、何を食べるか、選ぶかも自分の選択が自分の体を創ることを自覚した消費者へと変わっていくものと見られている。過去、女性の時代の到来といわれた時期もあったが、そんな声をよそに、現実にはますます男性中心の社会が形成されつつある。この現象を払拭し、あらゆる分野における女性の活躍が期待されれる。その端緒につく年となってほしいものだ。