第2281号 「関西・大阪万博」が始まった
2025.04.15
 桜満開の4月を迎えた。会社から10分ほど歩いて、大川に架かる銀橋に一人花見に出かける。もう何十年も続く個人的な恒例行事となっている。そして今年の大阪の4月は関西・大阪万博が始まる。もちろん、出かける予定なので今からワクワクしている。小欄は万博とは深い縁があり、今回も行けば、通算4回目となる。第1回目は1964年のニューヨーク万博、次いで1970年の大阪万博、1980年の上海万博、そして再び今回の関西・大阪万博と、人生の節目に万博があったのだ。
 万博は、新しい技術や国・文化の交流を促進し、世界共通の課題に取り組む国際的なイベントで、国やテーマを変え、大規模な万博は5年に一度のペースで開催されてきた。今年は4月13日から10月13日の184日間、158の国・地域と9の国際機関が参加して、大阪の夢洲(ゆめしま)で開催される。
 今年の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)であり、サブテーマとして、いのちを救う(Saving Lives)いのちに力を与える(Empowering Lives)いのちをつなぐ(Connecting Lives)の3つをコンセプトとして掲げている。まだ知らない世界に触れ、各国の文化や未来社会を肌で感じられるのが万博の魅力。
 さらに、世界最先端の技術を体験できるPeoples Living Lab(未来社会の実験場)では、そのコンセプトを実現すべく、最先端の技術やシステムが集結、来場者は新しい社会を体感できる。たとえば、未来社会ショーケースとして、カーボンニュートラル・デジタル技術・次世代モビリティといった技術を実装。また、ARやVRを活用したバーチャル万博も開かれるため、世界中のどこからでも万博の雰囲気を味わうことができる。
 日本だけでなく、さまざまな世界の文化を体験できる目玉のひとつがパビリオン。アメリカは「共に創出できることを想像しよう」をテーマに侘び寂びから着想を得た三角形の木造建造物が特徴。来場者は人類の英知を前進させるような未来を描く体験がかなう。カナダは「再生」をテーマに自然の美しい氷の造形が見どころ。オーストラリアは、ユーカリの花から着想を得たパビリオンデザインが国の活気と多様性を象徴している。
 今回の万博は、持続可能性を考慮し、過去の国際イベントで使用された資材を再利用し、最新技術や文化、ダイナミックな社会を体験できるイベントやビジネスプログラムが充実し、来場者は没入型体験を通じて、その魅力を新たに発見できる。
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