「商売繁昌 笹もってこい」
2026.01.15
  2026年がスタートした。会社近くの大阪天満宮は「えべっさん」で多くの参拝客で終日賑わっている。新たな年は、十二支では午(うま)、十干では丙(ひのえ)、合わせた干支は60年ぶりの丙午(ひのえうま)である。本家本元の今宮戎神社は1月9日から3日間(10日が「本戎」、9日が「宵戎」、11日が「残り福)」とされる。10日には芸者さんが宝恵駕に乗って行列し、大阪の冬の風物詩として賑わう。
 十日戎では「笹もってこい」の掛け声が一日中飛び交う。この言葉は「笹を持ってきたら商売繁盛させるよ」という意味が込められているという。
 全国的には歳末の酉の市が有名だが、大阪では、正月明けの十日戎「えべっさん」で商売繁盛を祈願し、熊手などの縁起物を買って帰る。そして、忘れてならないのが西宮市にある西宮神社の十日戎。「福男」で全国的にも有名な神事が繰り広げられる。「福男」とは、神様から福を沢山授かった者に与えられる称号のことである。
 大阪の十日戎で親しまれる縁起物といえば「福笹」だ。その由来は福神の恵比須様が釣竿として笹を使っているためで、恵比須様は右手に釣り竿(笹)、左手に鯛を持ち、漁業の神と崇められている。福徳をもたらす福神のなかでも、とくに恵比寿様は商人を支える商売繁盛の神様とされ、商売繁盛祈願の日とされてきた。
 干支が一回りする、今から60年前の1966年は、ベトナム戦争が拡大、中国で文化大革命開始という世界情勢のもと、日本は前年の昭和40年不況(オリンピック後不況、山一への日銀特融)を脱し、景気は長期成長となる「いざなぎ景気」へと本格的にスタートを切った年である。まさに高度成長の最中、成長真っ盛りの世の中であった。
 現在、日本経済は長きにわたるデフレ状況から脱却し、30年ぶりのインフレ経済となっているが、人口減少は潜在成長率の長期低迷をもたらしており、実質GDP成長率は1%程度という。国力低下の流れを断ち切るには、言い古されていることだが、第一に労働力減少を補う劇的インパクトでのAI(フィジカルAI他)活用と外国人材の秩序ある活躍、第二に全要素生産性を大幅に向上させるためのイノベーションや高付加価値産業の強化・拡大が中核となる。
 高市政権による「日本成長戦略本部」が掲げる17戦略分野の強化、それに資する資源配分・支援が強く望まれるとともに、担い手の民間企業のリスクテイク意欲が不可欠である。AIの初期開発では遅れを取った日本であるが、これからの巻き返しに期待が寄せられている。
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