第2207号 日本ホビーショーを成功させよう
2022.04.01
3年ぶりの日本ホビーショーの開催が迫ってきた。ビッグサイトでも、もっとも広い東棟に戻っての開催となる。取材の立場だが、その場に立つと心が弾み、スケールに圧倒される。そんな迫力に満ち満ちた特別なイベントでもある。日本ホビー協会によると、今年が43回目の開催という。小欄は、その10回目ぐらいからすべての回を取材してきた。当時、まだホビーという言葉そのものも市民権を得ておらず、言葉としては「手芸、手作り」派が大勢を占めていた。幣紙の紙面でも、頻繁に「ホビー」の文字が登場するのは、さらに10年の歳月を要する。平成元年の新聞を繰ってみた。その年(1989年)の7月15日付1ページ目は、ほぼすべてのスへースを割いて日本ホビーショーのニュースを掲載している。「新・楽・遊」をテーマに繰り広げられた日本ホビーショーには、3日間で15,764人の来場者が会場の浜松町・都市産業貿易センターにつめかけた。出展者は117社(300小間)で、会期初日の業界商談日は小売店を中心に3000人の業者がつめかけたと、報じられている。この動員数は前回を6%上回り、目標動員数には達しなかったものの、まずまずの製菓を上げたと結んでいる。これによって30年前のホビーショーは真夏の7月開催だったこと、百貨店などの催事ではなく、協会主体の運営に切り替わっていたこともわかる。さて、今年の日本ホビーショー。2年のブランクを経て掲げたテーマは「ILoveHandmade!やっぱり手づくりが好き!」。自分の時間を豊かにし、様々な感動を与えるハンドメイドの世界を「新しいカタチ」でお届けします。ハンドメイドのある暮らしは、かけがえのない充実した日々、ハンドメイドに溢れるワクワクした空間のなかハンドメイドを愛する全ての方々と、好きな想いや気持ちを共有しながら新しい発見や魅力的な提案との出会いを楽しむ。それぞれの想いを胸に、とびきりの「好き!」を見つけてみませんか。会長挨拶の中で江原礼子さんは、こう述べている。2度の開催中止に直面した日本ホビーショー。今年、満を持しての開催は、主催者、出展者、来場の大きな期待がひしひしと伝わってくる。開催できなかった2年分の思いを込めて、ハンドメイドを通して人が集うことの楽しさ、あたたかさ、そして優しさを、東京ビッグサイトに集結して届ける。会場の様子や出展者のライブ配信、YouTube公式チャンネル、3Dビュー等については、スマホなどのオンラインでも見るこができる。
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