第2265号 町の本屋さん がんばれ!
2024.08.15
本を読むのが好きである。6人兄弟の末っ子として生まれ、長兄とは14歳の年の差がある。姉がひとりいる以外は男ばかりで殺風景な家だった。家は広かったが、子供部屋などがある時代ではなく、みんな適当に、その辺に寝転がったり、寝るときも各自好きなところに布団を敷いて寝ていた記憶がある。小生を除いてみんな結構、勉強好きで、そこここに本が散らばっていた。岩波新書から少年時代といった雑誌に至るまで、読み放題の環境で育った。着るものと一緒で本もお下がりだったのだ。
気付いている人も多いと思うが、町から本屋がどんどん消えている。全国で書店のない自治体が4分の1までに達した。今は書店数は全国で8000店くらいで、ピーク時の3分の1に減っているという現状がある。出版業界そのものの販売額も1996年がピークでそれ以降右肩下がりで減り続け、ピーク時の半分以下にまで落ち込んでいる。
そんな状況のなか出現してきたのが電子書籍と呼ばれるいわゆる電子出版物で、2014年頃から順調に売り上げを伸ばしてきている。さらに、これに追い打ちをかけるようにAmazonなどのネットショップによる書籍の販売も台頭してきている。書店の減少に歯止めがかからない。
「町の本屋さん」が全国で急速に姿を消している。1980年代には2万5000店を超えていたが、今やその3分の1にまで減少し、最近20年間に限れば半減した。書店が1店もない市区町村は4分の1にも上る。弊社の近くの天神橋筋商店街でも、本屋は3軒に減ってしまっているのが現状なのである。
出版文化産業振興財団の調査によれば、2023年9月時点で、全国の「書店ゼロ」の市町村は26.2%に達した。背景には、人口減や書籍の電子化にとどまらない複合的な要因がある。書店が消滅した町にはどんな影響が出ているのか興味は尽きない。
ネットで本を取り寄せることもあるが、「フィルターバブル」になっていないか気になる。これは、自分の好む情報に囲まれ、周りが見えなくなる状態に陥ってまうからだ。書店では、目的以外の本もたくさん目に入る。流行を感じるし、他の人たちの考えも意識する。ふと気がついたら近所の本屋が消えていたという経験がある人は少なくないのではないか。
読書習慣の減退による本離れ、ネット書店の伸長、電子書籍の普及、さまざまな要因が複合的に絡み合って書店を取り巻く環境が激変しているが、日本の文化を維持していくためにもがんばってもらいたいものだ。
気付いている人も多いと思うが、町から本屋がどんどん消えている。全国で書店のない自治体が4分の1までに達した。今は書店数は全国で8000店くらいで、ピーク時の3分の1に減っているという現状がある。出版業界そのものの販売額も1996年がピークでそれ以降右肩下がりで減り続け、ピーク時の半分以下にまで落ち込んでいる。
そんな状況のなか出現してきたのが電子書籍と呼ばれるいわゆる電子出版物で、2014年頃から順調に売り上げを伸ばしてきている。さらに、これに追い打ちをかけるようにAmazonなどのネットショップによる書籍の販売も台頭してきている。書店の減少に歯止めがかからない。
「町の本屋さん」が全国で急速に姿を消している。1980年代には2万5000店を超えていたが、今やその3分の1にまで減少し、最近20年間に限れば半減した。書店が1店もない市区町村は4分の1にも上る。弊社の近くの天神橋筋商店街でも、本屋は3軒に減ってしまっているのが現状なのである。
出版文化産業振興財団の調査によれば、2023年9月時点で、全国の「書店ゼロ」の市町村は26.2%に達した。背景には、人口減や書籍の電子化にとどまらない複合的な要因がある。書店が消滅した町にはどんな影響が出ているのか興味は尽きない。
ネットで本を取り寄せることもあるが、「フィルターバブル」になっていないか気になる。これは、自分の好む情報に囲まれ、周りが見えなくなる状態に陥ってまうからだ。書店では、目的以外の本もたくさん目に入る。流行を感じるし、他の人たちの考えも意識する。ふと気がついたら近所の本屋が消えていたという経験がある人は少なくないのではないか。
読書習慣の減退による本離れ、ネット書店の伸長、電子書籍の普及、さまざまな要因が複合的に絡み合って書店を取り巻く環境が激変しているが、日本の文化を維持していくためにもがんばってもらいたいものだ。