第2200号 コロナ禍の残滓の中で暮れゆく2021年
2021.12.15
2021年もあと1カ月を残すのみとなった。個人的には、ひたすら自粛して、家と会社の往復のみの暮らしが続いた。この1年を一語で表わすなら『静』という文字が頭に浮かぶ。仕事上で会った人も数人ぐらい。生まれて物心ついてから、一番平板で抑揚のない年でもあった。まさにwithコロナの制約の中で時間が流れた。少し気分が高揚するのは、月に1度のゴルフの時くらいで、ともかく人との接触がなかった。大きなイベントが軒並み中止になったことも、この傾向に拍車をかけた。日本ホビーショーや各地の手づくりフェアなどでは、1日に何十人の人と出会い、会話を交わす。それがほぼゼロになってしまった。今年1年は自分にとって存在しない。そんな年でもあった。
ともかくこの1年、コロナ禍に明け暮れた。感染が拡大するなかで緊急事態宣言が断続的に発令された。そのたびに外出が制限され、行動に抑制がかかった。ただし、そんな状況下でも、消費は回復傾向にある。日本の底力を感じる。とくに、10月 にはワクチン接種が人口比5割を超え、3密回避など一定の防疫措置を講じつつも、年末にかけて 経済活動の再開が進んでいる。22年は、ワクチンの普及などにより経済活動が本格的に正常化に向かい、コロナ危機下で積み上がった貯蓄が消費に回ることもあって、潜在成長率を上回るペースでの回復を見込まれる。コロナ危機前の水 準に回復する時期は、22 年前半となるものと見られる。
さて、今年も年末の風物詩「新語・流行語大賞」が「リアル二刀流/ショータイム」に決まった。トップ10は「ジェンダー平等」「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」「リアル二刀流/ショータイム」となった。コロナ関連では「人流」「黙食」、東京五輪・パラリンピックからも、五輪新競技スケートボードで解説を務めたプロスケートボーダー瀬尻稜が発して注目を浴びた「ゴン攻め/ビッタビタ」や、国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長の言動を称した「ぼったくり男爵」などを選出。スポーツ界からは大リーグのエンゼルスでMVPの活躍を見せた大谷翔平の偉業をたたえる「リアル二刀流/ショータイム」。音楽界からは歌詞でもインパクトを残した「うっせぇわ」、世相では「ジェンダー平等」「親ガチャ」「Z世代」が選ばれた。
平和ボケが続く日本を象徴する、今年の「流行語大賞」だった。ちなみに昨年の「大賞」は「3密」であった。
ともかくこの1年、コロナ禍に明け暮れた。感染が拡大するなかで緊急事態宣言が断続的に発令された。そのたびに外出が制限され、行動に抑制がかかった。ただし、そんな状況下でも、消費は回復傾向にある。日本の底力を感じる。とくに、10月 にはワクチン接種が人口比5割を超え、3密回避など一定の防疫措置を講じつつも、年末にかけて 経済活動の再開が進んでいる。22年は、ワクチンの普及などにより経済活動が本格的に正常化に向かい、コロナ危機下で積み上がった貯蓄が消費に回ることもあって、潜在成長率を上回るペースでの回復を見込まれる。コロナ危機前の水 準に回復する時期は、22 年前半となるものと見られる。
さて、今年も年末の風物詩「新語・流行語大賞」が「リアル二刀流/ショータイム」に決まった。トップ10は「ジェンダー平等」「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」「リアル二刀流/ショータイム」となった。コロナ関連では「人流」「黙食」、東京五輪・パラリンピックからも、五輪新競技スケートボードで解説を務めたプロスケートボーダー瀬尻稜が発して注目を浴びた「ゴン攻め/ビッタビタ」や、国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長の言動を称した「ぼったくり男爵」などを選出。スポーツ界からは大リーグのエンゼルスでMVPの活躍を見せた大谷翔平の偉業をたたえる「リアル二刀流/ショータイム」。音楽界からは歌詞でもインパクトを残した「うっせぇわ」、世相では「ジェンダー平等」「親ガチャ」「Z世代」が選ばれた。
平和ボケが続く日本を象徴する、今年の「流行語大賞」だった。ちなみに昨年の「大賞」は「3密」であった。