第2258号「ゴールデンウィーク」を楽しむ
2024.05.01
 今年も5月のゴールデンウィークがやってくる。気候的にも、寒くなく暑くもなく日本列島、一番過ごしやすいシーズンでもある。というわけで、休みを利用しての観光を中心とした国民大移動が4月27日からスタートした。テレビや新聞などのメディアの一部では、ゴールデンウィークとは呼ばず「大型連休」とするところもあるが、ともかく正月休み、盆休みと並んで、わが国の3大長期休暇のひとつとなっている。この「ゴールデンウィーク」という言葉は、1951年、現在のゴールデンウィークにあたる期間に上映された映画が、正月やお盆興行よりヒットしたのを期に、当時の映画関係者による造語で、アメリカでは通用しない和製英語。当初は「黄金週間」と言われていたが、インパクトに欠けることから「ゴールデンウィーク」となったという。
 ゴールデンウィークは、戦後間もなくの75年前の1948年に「国民の祝日に関する法律」で祝日が設定されたことが始まり。法律では元日(1月1日)や、成人の日(1月15日)など9つの祝日が定められた。昭和の日(4月29日)、憲法記念日(5月3日)、こどもの日(5月5日)の3日に加え、のちにみどりの日(5月4日)が制定され、1年で最も祝日が多い「ゴールデンウィーク」になったというわけだ。今年のゴールデンウィークは4月30日から5月2日まで3日間休みが取れれば、なんと10連休になり、去年よりも長く休めるカレンダーになっている。そのためか、5年ぶりの大混雑が予想されている。
 JTBは、「ゴールデンウィークの1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しをまとめている。国内旅行は、旅行者数が 2,280 万人(対前年 100.9%)、平均費用は 36,100 円 (対前年 103.7%)、旅行消費額が 8,231 億円(対前年 104.7%)そして。 海外旅行は旅行者数が 52 万人(対前年 167.7%)、平均費用は 269,000 円 (対前年 104.7%)、旅行消費額が 1,399 億円(対前年 175.6%)となった。国内旅行旅行者数は、物価高騰の影響もあり前年並み で、 平均旅行費用(単価)は物価高で上昇 しており、行先はやや近場が多いものの前年に比べ分散傾向、交通機関は鉄道や航空機を利用した旅 行が増加 している。一方、海外旅行旅行者数は、新型コロナウイルス感染症流行前の 8割程度まで回復した。平均旅行費用(単価)は、円安や物価高の影響により上昇 した。 旅行意欲は高めだが、旅行費用の高騰を受け、行先は近場が多く、特にアジアの人気が高いという。久しぶりに活気が戻ってきたゴールデンウィーク。心おきなくエンジョイしたい。 
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