第2228号 久しぶりに賑わいを取り戻した大阪の町
2023.02.15
インバウンド(訪日外客)の日本への入国緩和を受けて、大阪には、中国、韓国を中心に旅行客が目立ち始めた。わがホームグラウンドの天神橋筋商店街も少しずつではあるが、3年前の活気を取り戻しつつある。別にここで商売をしているわけではないが、街の賑わいを見るのは心楽しいものである。水際対策が大きく緩和されたことを受けて、中国を除くインバウンドが本格的に回復し、地域別でみると、東アジアからの訪日客の回復が顕著で、とりわけ韓国、台湾、香港などからの訪日客が大きく増加しており、韓国はコロナ前の6割弱の水準まで増加しているという。東アジア以外では、米国やシンガポールなども回復が見られ、コロナ前の半分程度の水準までに戻っている。訪日外客数は今年末には2000万人を超える水準まで回復する見通しとなっている。それに加えて、円安の影響で一人当たりの旅行消費単価も増加している。訪日外国人一人当たり消費額と為替レートの関係をみると、円安が進行するほど消費額が増加する傾向にあり、新型コロナ流行前と比べて円安が進行しているため、多くの外国人にとって日本の物価はかなり割安感を感じているようだ。
このように、今年はインバウンド消費の復調がわが国景気の回復を後押しする見通しで、訪日外客数の増加と旅行単価の上昇を勘案すると、2023年のインバウンド消費額は3兆円超となり、名目GDPを0.4%程度押し上げると試算されている。
そんな状況の中、新型コロナの感染は4年目に入ったが、収束の気配すら見当たらない。今もなお、withコロナ(小池・東京都知事の造語)の暮らしが続いている。小欄がコロナを身近に感じたのは2019年の2月、福岡だった。この年の2月21日、「手づくりフェアin九州」の取材のため福岡に向かった。朝、出かける前、テレビで福岡にも新型コロナウィルスの感染者が出たと伝えていた。会場に着いたら、フェアどころではない。出展者も、新型コロナウイルスの話で持ち切りだった。手洗いのためのアルコール消毒液が準備され、マスクも頂戴した。しかし、会場は人もまばら、とくに学校から通達でも出たのか、土曜日なのに子ども連れは皆無に近い。この光景を目の当たりにして、はじめてコトの重大さに気づいた。
そして今年、3年ぶりに九州に向かう。この3年、京阪神の外へ出たのは、昨年の名古屋とホビーショーが行われた東京だけで、ひたすら会社と自宅マンションの往復のみの暮らしが続いている。久しぶりに九州の空気が吸える。待ち遠しい日々が続く。
このように、今年はインバウンド消費の復調がわが国景気の回復を後押しする見通しで、訪日外客数の増加と旅行単価の上昇を勘案すると、2023年のインバウンド消費額は3兆円超となり、名目GDPを0.4%程度押し上げると試算されている。
そんな状況の中、新型コロナの感染は4年目に入ったが、収束の気配すら見当たらない。今もなお、withコロナ(小池・東京都知事の造語)の暮らしが続いている。小欄がコロナを身近に感じたのは2019年の2月、福岡だった。この年の2月21日、「手づくりフェアin九州」の取材のため福岡に向かった。朝、出かける前、テレビで福岡にも新型コロナウィルスの感染者が出たと伝えていた。会場に着いたら、フェアどころではない。出展者も、新型コロナウイルスの話で持ち切りだった。手洗いのためのアルコール消毒液が準備され、マスクも頂戴した。しかし、会場は人もまばら、とくに学校から通達でも出たのか、土曜日なのに子ども連れは皆無に近い。この光景を目の当たりにして、はじめてコトの重大さに気づいた。
そして今年、3年ぶりに九州に向かう。この3年、京阪神の外へ出たのは、昨年の名古屋とホビーショーが行われた東京だけで、ひたすら会社と自宅マンションの往復のみの暮らしが続いている。久しぶりに九州の空気が吸える。待ち遠しい日々が続く。