第2233号 ゴールデンウイークの一考察
2023.05.01
今年も5月のゴールデンウィークがやってくる。この「ゴールデンウィーク」という言葉は、1951年(昭和26年)、現在のゴールデンウィークにあたる期間に上映された映画が、正月やお盆興行よりヒットしたのを期に、多くの人に映画を観てもらおうという当時の映画関係者による造語で、アメリカでは通用しない和製英語。その由来は、ラジオで最も聴取率の高い時間帯「ゴールデンタイム」に習ったもので、当初は「黄金週間」と言われていたが、インパクトに欠けることから「ゴールデンウィーク」となったという。
JTBは、今年のゴールデンウィーク(4月25日〜5月5日)における宿泊旅行の動向見通しをまとめた。出入国における水際対策の緩和が進み、国際航空便や国際クルーズ船の運航再開の動きが広がっていることから、今回は3年ぶりに海外旅行についても見通しを算出している。それによると、総旅行者数を2470万人、総旅行消費額を9040億円と推計。このうち、国内旅行については、旅行者数が前年比153.1%の2450万人(2019年比102%)、総旅行消費額はほぼコロナ前と同水準の8526億円、平均費用は同100.9%の3万4800円(2019年比96.9%)と算出した。海外旅行については、旅行者数が前年比400%の20万人(2019年比21.5%)と推計。2019年は10連休だったこともあり海外旅行者は増加したが、コロナ禍前まで10年間の平均と比較すると、3割超回復している。総旅行消費額は2019年比20.6%の514億円、平均費用は95.9%の25万7000円と予想している。
働く人にとっては休日はありがたいもの。戦後、日本は敗戦国にも関わらず驚異的な経済復興を遂げ、世界の経済大国への仲間入りを果たした。ただし、その要因のひとつに働き過ぎが指摘され、海外からの圧力に弱い日本は祝日の数を増やし続けた。そして今や、世界でもトップクラスの祝日大国となっている。つまり、休みの多い国となったのだ。その代表格の休暇期間がゴールデンウイークで、今年もその初日の4月29日は交通機関や高速道路に大きな影響が出た。毎年、その模様はテレビでしつこいぐらい流される。このことは、休みを取りたくとも取れない人達にとって「ザマー見ろ」という心境に火を付けているようにも思える。
ともあれ、働いている人達にとっての休みは、何物にも変え難い喜びで、小欄なんかも「休み」の楽しさを求めて懸命に働いているようなものと、つくづく考えるようになった。今年のゴールデンウイークも悔いの残らないようにしっかりと過ごしたいと思う。
JTBは、今年のゴールデンウィーク(4月25日〜5月5日)における宿泊旅行の動向見通しをまとめた。出入国における水際対策の緩和が進み、国際航空便や国際クルーズ船の運航再開の動きが広がっていることから、今回は3年ぶりに海外旅行についても見通しを算出している。それによると、総旅行者数を2470万人、総旅行消費額を9040億円と推計。このうち、国内旅行については、旅行者数が前年比153.1%の2450万人(2019年比102%)、総旅行消費額はほぼコロナ前と同水準の8526億円、平均費用は同100.9%の3万4800円(2019年比96.9%)と算出した。海外旅行については、旅行者数が前年比400%の20万人(2019年比21.5%)と推計。2019年は10連休だったこともあり海外旅行者は増加したが、コロナ禍前まで10年間の平均と比較すると、3割超回復している。総旅行消費額は2019年比20.6%の514億円、平均費用は95.9%の25万7000円と予想している。
働く人にとっては休日はありがたいもの。戦後、日本は敗戦国にも関わらず驚異的な経済復興を遂げ、世界の経済大国への仲間入りを果たした。ただし、その要因のひとつに働き過ぎが指摘され、海外からの圧力に弱い日本は祝日の数を増やし続けた。そして今や、世界でもトップクラスの祝日大国となっている。つまり、休みの多い国となったのだ。その代表格の休暇期間がゴールデンウイークで、今年もその初日の4月29日は交通機関や高速道路に大きな影響が出た。毎年、その模様はテレビでしつこいぐらい流される。このことは、休みを取りたくとも取れない人達にとって「ザマー見ろ」という心境に火を付けているようにも思える。
ともあれ、働いている人達にとっての休みは、何物にも変え難い喜びで、小欄なんかも「休み」の楽しさを求めて懸命に働いているようなものと、つくづく考えるようになった。今年のゴールデンウイークも悔いの残らないようにしっかりと過ごしたいと思う。