第2215号 お祭り好きの日本人
2022.08.01
今年もお祭りの夏がやってきた。これを書いている7月25日はまさに天神祭の当日で、毎年、自分の心の中では休みの日と決めて、会社から程近い大阪天満宮に出かける。この天神祭は、平安時代中期から続いている歴史のある祭りで、25日の本宮船渡御が最大の見どころで、午後6時頃から始まる船渡御を見るために多くの人が駆けつける。そして京都の祇園祭。天神祭の1週間ほど前に行われる。日本三大祭りの二つが電車で30分ほどの距離で開かれるのだ。とても贅沢な時を過ごすことができる。幸せを噛みしめる。天神祭は、生國魂神社の生玉夏祭、住吉大社の住吉祭とともに大阪三大夏祭りのひとつ。6月下旬の吉日から、7月25日の約1カ月間にわたり諸行事が行われる。とくに、25日の本宮の夜は、大川(旧淀川)に多くの船が行き交う船渡御が行われ、奉納花火があがる。大川に映る篝火や提灯灯り、花火などの華麗な姿により、火と水の祭典とも呼ばれている。ほかに鉾流神事、陸渡御などの神事が行われる。24日の宵宮には、宵宮祭・鉾流神事・催太鼓・獅子舞氏地巡行、25日本宮では、本宮祭・神霊移御・陸渡御・船渡御・奉納花火が行われる。また、天神祭独特の踊り「龍おどり」は、軽快な地車囃子(だんじりばやし)のリズムに乗って龍が天に昇る様子を表現したもの。「蛇踊り」とも呼ばれているこの踊りは、天神祭でしか見ることのできない踊りとして注目を集めている。
今年はコロナの影響で、残念ながら船渡御は中止になってしまった。数年前、飾り付けをした浚渫船に乗せてもらい、川から祭を楽しんだ。素晴らしい思い出となっている。祭りのハイライトは、菅原道真公の御神霊を乗せた御鳳輦船を中心とした100艘を超える船団が大川を行き交うシーンで、その船の姿はまさに圧巻。約5000発の花火も空高く打ち上げられる。そして祇園祭。毎年7月1日から31日までの1カ月間、京都市内の中心部や八坂神社で行われる。クライマックスの山鉾巡行や神幸祭をはじめ、多彩な祭事が繰り広げられる。14日の宵々々山、15日の宵々山、16日の宵山を経て、17日は前祭の23基の山鉾が祇園囃子ばやしにのって京都のメーンストリートを巡行する。優雅な時が流れる。古来から、日本人はお祭り大好き民族で、各地にはさまざまのお祭りが存在する。三大祭り以外にも、地方ごとに、秋田・竿燈まつり、青森ねぶた祭、博多どんたくなどもある。最近では数万人が駆けつける大花火大会も加わり、日本の夏を彩る。
今年はコロナの影響で、残念ながら船渡御は中止になってしまった。数年前、飾り付けをした浚渫船に乗せてもらい、川から祭を楽しんだ。素晴らしい思い出となっている。祭りのハイライトは、菅原道真公の御神霊を乗せた御鳳輦船を中心とした100艘を超える船団が大川を行き交うシーンで、その船の姿はまさに圧巻。約5000発の花火も空高く打ち上げられる。そして祇園祭。毎年7月1日から31日までの1カ月間、京都市内の中心部や八坂神社で行われる。クライマックスの山鉾巡行や神幸祭をはじめ、多彩な祭事が繰り広げられる。14日の宵々々山、15日の宵々山、16日の宵山を経て、17日は前祭の23基の山鉾が祇園囃子ばやしにのって京都のメーンストリートを巡行する。優雅な時が流れる。古来から、日本人はお祭り大好き民族で、各地にはさまざまのお祭りが存在する。三大祭り以外にも、地方ごとに、秋田・竿燈まつり、青森ねぶた祭、博多どんたくなどもある。最近では数万人が駆けつける大花火大会も加わり、日本の夏を彩る。